2016年04月09日

せっかく納得したのに、公式が変えていく、という問題の話

(久々に更新)

ガンダムは大好きだけど、心のどこかでは、やはり、「2足歩行ロボットで戦うのはリアルなのか」という疑問がある。これについてはすでに何十年も議論されているけれど、基本的には「だって2足歩行ロボットが好きだから」で良いと思っている。

「ガンダムの世界では人型ロボットが一番強い」、これを肯定するために、「いい嘘」と真実を積み上げるのが、ガンダムの「楽しい遊び方」なのではないか。「絶対に人型はリアルじゃないのに!」という気持ちを怒り・悲しみにしたままガンダムを見ても、楽しくないと思うから。

ガンダムに限らないことだが、「公式(設定・制作サイド)から与えられたものを解釈」する遊びは面白い。
一見変に見えるものを、変だからおかしい、不適切だ、というのではなく、その世界ではそうなったのに理由があるとか、何らかの合理性がある、と考える。そして、その作品世界の中での合理性・リアリティーを考えて、設定の隙間を埋めていく。うまく説明できた時には、達成感すら感じる。

でも、考えにくいことだが、次のガンダムが、「じつは人型ロボットは不適切でした」という世界にされてしまったらどうだろうか。いわゆる「アナザーガンダム(GとかW、SEED等)」なら、そういう別の世界だから、かまわない。でも、宇宙世紀でやられてしまったらどうか。

せっかく今まで、一見不合理な二足歩行・人型が強くなるように、いろいろ考えたのに、台無しになると感じる。ガンダム世界、特に宇宙世紀においては、(Vより後、ガイア・ギア以降の、MSそのものが他の何かに超越されていく世界なら、まだいいが)人型ロボットが最強、という嘘をなるべくつき通して欲しい。

とはいえ、そういった、ちゃぶ台返し的な設定が出てくれば、またそれを肯定するための理屈を考えるのが、楽しい作業ではあるのだが。


 ちゃぶ台返しと言っても、人型ロボットの優位性をガンダムの公式が覆すことは、おそらく無いだろう。しかし、そこまで土台からではなくても、「せっかく理屈をつけて納得したのに、公式が手のひらを返す現象」はある。(この現象に名前を付けたい)

例えば、ユニコーンガンダムの「ビームトンファー」。何かというと、ガンダムの腕にビームサーベルが取り付けられていて、トンファーのようにスイングして振り回せる。これはたしかに便利そうな武器なのだが、問題がある。
それは、「ビームサーベルは手に持って使う」という不文律を破っている点である。









(※念のため、ユニコーンをDisるわけではなく、そこまでのガンダムの「常識」を覆す武器だ、ということです。)


二足歩行についで、「5本指のマニピュレーターで武器を扱う」ことについても、リアリティーの面からは論争があるところで、「腕に武器をくくりつければ指はいらない」とか「腕がそもそも要らない。武器がついていればいい」などとも言われる。「アーマードコア」ではこちらの思想に近く、腕がまるごと機関砲などになった「武器腕」も初期から存在している。

だが、ガンダム世界ではかなり頑なに、ビームサーベルは手に持って使うことが徹底されていた。例えばキュベレイやVガンダムのように、腕にサーベルが収容されていたとしても、あくまで、剣として使うときは手に持つ、という「お約束」があった。これについても、腕に括りつけとけばいい、というツッコミはあったが、
手で操作したほうが細やかに動かせるとか、人間の太刀筋を再現できるとか、エネルギーの伝達の都合だとか、色々な「考察」(というか理屈付け)で、「ガンダム世界では手に持つ」ことに、ほぼなっていた。

しかし、ユニコーンガンダムのビームトンファーは手に持たないビームサーベルなのに、あっさりと、便利な武器として出してしまった。今までせっかくひねり出した理屈はどうなるんだ、という気もある。

でも、出ちゃったものは仕方ない。今まで考えた理屈は完全ではなかったのだ。今度は、「ではなぜ、ユニコーンガンダムだけがビームトンファーを使うのか」を考察して、理屈をつければいい。特にユニコーンの場合は、その後に(閃光のハサウェイと)F91がつながるので、結局ビームトンファーは廃れてしまったらしい、ということになるから、その理由と共に考えればいい。F91ではまた手持ちビームサーベルに戻ったし、ショットランサーが流行したし、サイコフレームが露出することも無くなった。その謎を、また考えていけばいい。

こうして、公式にひっくり返されても、設定考察の遊びは続くのである。
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posted by robotaa at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ガンダム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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